金ETF(GLD、IAU、GLDM)は保有すべきなのか

どうも。この記事では私の金ETFに対する考えをつらつら書いていきます。
ちなみにあらかじめ言いますと、金チャートの細かい動きだとか、S&P500のチャートとの相関関係だとか、そういう話は一切しません。
金チャートについて私にとって唯一重要なのは、1871年67銭、1914年1円34銭、2021年6904円(いずれも1gあたり。某サイトよりコピペ)というデータです。S&P500や日経平均と同様に、「今まで基本右肩上がりだった」という事実のみが私にとってデータとして重要な感じです。
※「日経平均はここ30年上がってないじゃないか」といったような短期スパンの話は、今回の記事では触れません。それと、「戦争や疫病などが発生すると金価格が上がる」といったような短期のアノマリーも、私はそこまで重要視していません

あ、ちなみに、私は金ETFを資産ポートフォリオで5%保有しているということもここで述べておきます。それなりに金(きん)は好き、という立場表明です。

■なぜ今まで金価格が上がってきたのか
上で私は「戦争や疫病で金価格が上がるというジンクスはどうでもいい」という意図の事を述べましたが、それというのも私が思うに「今まで金価格が上がってきた理由は別に存在する」と思っているからです。その理由とは以下です。

「①今まで世界市場の人口が上がってきた(=人の数が増えた=人ひとりあたりの価値が減った)。なおかつ、②人ひとりひとりは、常に以前よりも質・量ともに多くのモノを享受しよう(=生活水準を上げよう)と努力し、その努力は全体的に実ってきた。この①②の実態がそれぞれどういう帰結を生むかというと、①人ひとりの価値に比べてモノ1個あたりの価値が相対的に上がる、②人のモノに対する需要増加に応じてモノの価格が上がる、という帰結になる。つまり、倍々ゲームでモノの価値(≒価格)が上昇する。
けれどもモノの側も一枚岩なわけではなく、例えば大量生産が可能な消耗品などは供給量も増やすことが可能なため、価格上昇を抑えることができる。一方で、金のような基本的に増やすことができない(一応、採掘で量が増えてはいるみたいだけど…)モノは、そのような価格抑制ができないため、必然的に価格がずるずると上がっていく」

と、以上のような感じに思っています。(当然、貨幣の量とかも上記の因果関係の中には介在しますが、そのことはあまり本質的な話ではないんじゃないかと思って、省いています)
ということは、消耗品の価格上昇率に比べて貴金属の価格上昇率は高くなるはずだな・・・、と思って具体的にひとつ調べてみました。

1874年(明治7年)、木村屋の「あんぱん」は1個あたり5厘だったようです。5厘というのは0.005円らしいですね。今の感覚に変えた時に「あんぱん」1個が50円なのか500円なのか正直よくわかりませんが、一応価格は1万倍か10万倍といったところでしょうか。
で、金価格は1871年67銭、2021年6904円なので、約1万倍。あれ・・・?さっそく論理破綻してる(汗)。100万倍とかになってくれたら自分の考えの論理補強になって安心したのですが。
(一応、金の量も採掘によって増えたんじゃないかとか、当時の明治政府は金の適正価格がつけられなかったんじゃないかとか、あり得そうな言い訳は思いつきますが・・・。江戸時代は日本の金の量も多かっただろうしその金銭感覚の名残で、とか・・・。でもそういう言い訳を言い出したら、そもそも私という素人個人が考えて書いてるこの記事の中には私が考え切れていない様々な要素があるはずで、そういう話に広がっちゃいますけどね)

まあこういう事もありますね。気を取り直して(?)、上記の私の考えを一旦正としたまま考察を進めていきます。

■今後もし人口減少が起きたら金価格はどうなるのか
実際、人口が増加し続ける限り金価格は右肩上がりの上昇をするだろうと私個人的にはやはりそう思っています(その上昇タイミングはいわゆる「危機」の時に顕著になるでしょうけど、実際その「危機」と「金価格上昇」の因果関係は案外「こじつけ」のようなものじゃないかと私は疑っています)

で、私が恐れているのは「今後人口減少が起きたら(or向こう数年・数十年以内に起きることが見込まれて市場に折り込まれ始めたら)、果たして金価格はどうなってしまうのか」という事です。

すなわち私の考える事は以下です。

「人が減る=人ひとりあたりの価値が増える=モノ一個あたりの価値が相対的に減る。
その際に、消耗品(数量の上下調整が可能)については数量を減らす(=一個あたりの価値を増やす)ことで価格下落を防ぐ事が可能だが(たぶん実際にも数量を減らすことにはなる)、数量を減らす事ができない貴金属については価格下落を防げない」

まあ数を減らせないどころか、今後も継続して採掘し続けて金の量が増える、なんてこともあり得ますしね。

という感じで以上、いろいろと思う所を書いてみたのですが、まだ「人口減少期に現金や債権の量や価値がどうなるのか」とか「金本位制とその廃止とかの金価格への影響」とか「金は本当にモノとして価値があるのか」とか、考え切れていない要素がたくさんありそうで、実際の所はよく分からないんですけどね。結局私の結論(行動)としては、「金ETFを10%でも0%でもなく5%程度、資産ポートフォリオに入れとこう」という感じです。

一番疑問なのは、上記のような金価格に関する考えがネット上に存在するのかなーと思って調べてみても、全然見つからなくて不安になる(調べ方が悪い?)、という事ですね。根本的におかしい所があるのかな。よくわかんない。

まあいいや。

では👋